「30代の銀行員にはどんな転職先があるのか」
「いまより良い転職先は見つかるのか」
30代銀行員としてのキャリアと肩書きを捨てて転職活動をおこなう際には、上記のような不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
30代は20代のようなポテンシャルはありませんが、銀行員という信用性の高い職を長年やってきたからこそ任せられる仕事があります。
本記事では、30代銀行員におすすめな転職先や転職時に活かせる強みをご紹介！転職に関する不安を解決します。
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30代銀行員におすすめな転職先
30代の銀行員は、中堅として活躍することを期待されているため、銀行員としての知識や経験が活かせる職種・業種が向いています。転職先としては以下3つがおすすめです。
- 金融業界
- コンサル業界
- 公務員
それぞれどんなところで銀行員としての知識と経験が活かせるのかをご紹介します。
即戦力になれる「金融業界」
30代の転職先としてかなりの割合を占めるのが金融業界です。
具体的な転職先としては、他銀行への転職はもちろん
- 外資系金融会社
- カード会社
- 保険会社
- 証券会社などが挙げられます。
同じ金融業界であれば、金融マンとして強力な即戦力となり、重宝されるのは間違いありません。
業務内容も職場の雰囲気も、銀行とさほど変わらないためギャップを感じることなく馴染みやすいのも特徴です。
転職後も安定や社会的信頼性を重視する方は、金融業界を検討してみると良いでしょう。
知識と経験を活かせる「コンサル業界」
コンサルの仕事は、主に企業や団体に対して以下のような業務遂行が挙げられます。
- 問題点の調査・分析・原因の追究
- 解決策の提示
- 施策のサポート
コンサル業界では、銀行員としてのプロダクトやリスク管理の経験が評価されます。
「年功序列ではなく能力をみてほしい」「お金という切り口ではなく企業の問題解決したい」と思っている方におすすめの業界です。
業務遂行力を活かせる「公務員」
銀行の厳粛な社風やノルマのために営業する業務スタンスが合わないと感じている方には、公務員がおすすめです。
公務員は、ノルマがなく前例や規則に従って淡々と業務をこなしていくため、銀行員のように数字に追われるストレスが少なくなります。
銀行の雰囲気は苦手だけど、目の前の業務をコツコツとこなしていくのが好きだという方は公務員を検討してみると良いでしょう。
関連記事：銀行員と公務員は何が違う？自身の適正がわかる仕事内容やどちらが「給与・結婚・転職」に有利なのか解説
30代銀行員が転職に抱く3つの不安
30代銀行員が抱きやすい転職に対する不安について、以下の3つに回答していきます。
- キャリアアップできるのか
- 子持ちでも転職できるのか
- リストラされた銀行員はどこに転職しているのか
キャリアアップできるのか
銀行に居続けることで、行内でのキャリアアップを考えている方も多いことでしょう。
しかし、事前準備をしっかりおこない、焦ることなく決断を下せば、転職によるキャリアアップも十分目指せます。
転職先で銀行員時代よりも上位の役職に任命される場合はもちろんのこと、企業の経営に携わったり銀行では学べない知識や経験を積めたりするので、自分自身の成長に大きく繋がります。
子持ちでも転職できるのか
「子持ちだと採用の際ネックになるのだろうか」と不安になる方も多いのではないでしょうか？子持ちでも転職できるかどうかは、会社によって異なります。
転職活動中は、以下の3つを企業側もしくはエージェントに聞いてみましょう。
- 子育て中の女性はどのぐらいいるのか
- どんな仕事をしているのか
- 女性の役職者はいるのか
転職後、その会社で子持ちでありながらも働き続けられるかが想像しやすくなります。
転職後に後悔しないためにも、選考の最初の段階で子持ち転職であることを堂々と伝えたほうが自分に合った会社に出会えます。
リストラされた銀行員はどこに転職しているのか
事実上リストラされた銀行員は、融資をした会社に出向されるのが一般的です。
そこで暫くは銀行付の出向という身分になりますが「銀行に戻される人」「まったく違う業種に社員として転籍される人」など、さまざまに分類されていきます。
銀行付の場合は、銀行員時代と同等の給与であるため給与水準は高いですが、銀行業務とは異なる仕事に就くため苦戦することも多いようです。
30代で転職した元銀行員のエピソード
実際に銀行から転職をした3人のエピソードをご紹介します。
- 窓口業務からコンサル系へ転職 / 30代半ば子持ち女性
- 法人営業から一般職へ転職 / 30代前半独身女性
- 個人営業から保険会社へ転職 / 30代前半独身男性
窓口業務からコンサル系へ転職 / 30代半ば子持ち女性
銀行の窓口業務を担当していましたが、昇給の見込みがなく仕事へのモチベーションが保てなくて転職しようと思いました。
正当な評価をしてくれる会社を探すため、複数のエージェントサイトに登録し転職活動を開始。
子育てをしながらも自分のキャリアアップを考えられることを軸に検討し、自分の裁量で仕事を進められるコンサル企業へ転職しました。
仕事の進め方次第でスケジュールの調整がききやすいため、自分のライフスタイルにぴったりでした。
法人営業から一般職へ転職 / 30代前半女性
銀行の収益性重視でお客さん目線ではない営業方針に違和感を覚え、仕事のやりがいを感じられなくなってから転職を考えるようになりました。
ノルマのためだけに一人で数字を追いかける仕事ではなく、お客さんのことを考えながらチームが団結して同じ目標に向かって取り組めるような仕事を模索。
いまの職場は、1つのプロジェクトに対してチームで話し合いながら、みんなで作り上げていくスタンスなので楽しく働けています。
個人営業から保険会社へ転職 / 30代前半男性
周囲に金融機関へ進む学生が多かったこと、大学での学びが活かせそうなことから、自然と金融業界への就職を考えてメガバンクに入行しました。
思っていた場所とは異なり「個人営業成績が全て」な殺伐とした環境...
次第に「自分のやっている仕事はお客さんのためになっているのか？」「保険会社や証券会社の商品のほうが顧客のためでは？」と思うことが増えてきました。
いまは保険会社に転職し、顧客にとって良いと思う商品を販売できることが、最大のやりがいだと感じています。
30代銀行員の市場価値は高い！3つの強み
30代で転職する銀行員が多いのは「銀行員の経験と知識が豊富で即戦力になる」という市場価値の高さに気づいたからです。
30代銀行員にしかない強みは以下の3つが挙げられます。
- 即戦力になる
- 社会人としての信頼度が高い
- 中間管理職のポジションを狙える
30代銀行員は、多くの企業が求める理想の人材といっても過言ではありません。
即戦力になる
銀行員時代に培ってきた金融知識や経営者層との商経験は、転職後に即戦力として実力発揮が期待されます。
30代の人材を受け入れようとしている企業は、即戦力重視で採用を行っているため、面接際には「銀行員としてのどのような経験やスキルがあるのか」「入社後のどのような場面で活かせるのか」について明確に伝えられるようにしておくと良いでしょう。
社会人としての信頼度が高い
30代銀行員は新卒入行であれば「最低8年銀行員として勤めてきた」ということになります。これは銀行という厳しくストレスが溜まりやすい職場で耐え抜いてきたという30代銀行員ならではの強みとなるのです。
30代銀行員は、ストレス耐性が強く業務遂行能力も高いため、責任のある仕事やスピード感が求められる企画を任せられると企業側も考えることでしょう。
社会人として仕事の責務を全うできる人材であることをアピールすることが大切です。
中間管理職のポジションを狙える
銀行の昇進制度では、すぐに管理職へ就くことは難しい場合が多いですよね。自分の能力や成績を評価してくれキャリアアップできる環境の企業を選ぶことで、銀行よりも早く昇格できる可能性が広がります。
管理職になると、部下もでき周りを見ながら回していくスキルが求められ、責任も大きくなりますが、その分年収もやりがいも増えるでしょう。
求人の中には、中間管理職のポジションを募集しているものもあるので、転職サイトやエージェントを活用して探してみてはいかがでしょうか。
30代銀行員が転職するためのコツは「情報収集」
30代で転職を考えているのであれば「これが最後」と思っている方も多いのではないでしょうか？
また「銀行にいたほうがまだ良かった」と後悔するような転職は避けたいと思う方も多いはずです。
30代銀行員が転職で失敗しないためには「情報収集」を徹底的におこないましょう。
銀行員は会社のネームバリューを気にしてしまう傾向にあり、転職先も有名企業を選びがちですが、そのような企業は銀行と体質が似ていることがよくあります。
「自分の幸せに繋がるのか？」「現職とどう変わるのか？」をしっかり考えるためにも、リサーチを怠らないよう気をつけてみてくださいね。
30代銀行員におすすめの転職サイト・転職エージェントランキング
30代銀行員におすすめの転職サイト・転職エージェント、以下の5つをランキング形式でご紹介します。
- キャリアアップしたいなら「リクルートダイレクトスカウト」
- 高収入を狙いたいなら「ビズリーチ」
- 相談しながら進めたいなら「リクルートエージェント」
- 転職活動のコンテンツが豊富な「DODA」
- コンサルへの転職なら「アクシスコンサルティング」
1位｜キャリアアップしたいなら「リクルートダイレクトスカウト」
| サービス名 | リクルートダイレクトスカウト |
| 料金 | 無料 |
| 求人数 | 公開求人：413,205件
（2023年3月20日時点） |
| 得意分野 | ほぼ全業界 |
リクルートダイレクトスカウトは、リクルート運営のハイクラス転職サービスです。
年収1,000万円以上の求人が多数あり、WEB面談の相談も可能なため、仕事を休むことなく終業後に転職活動を進められます。
優秀なヘッドハンターがさまざまな非公開求人を紹介してくれるため、好条件の求人を見つけやすくなっています。
2位｜高収入を狙いたいなら「ビズリーチ」
| サービス名 | ビズリーチ |
| 料金 | 無料（一部有料） |
| 求人数 | 公開求人：83,279件
非公開求人：非公開 （2023年2月20日時点） |
| 得意分野 | ハイクラス/経営管理 / 営業 / 金融 / IT |
ビズリーチはハイクラス向けの会員制転職サービスです。
企業からだけでなく敏腕のヘッドハンターからスカウトをもらったり、逆に転職サポートの依頼を送れます。
興味のある業界の事情に精通しているヘッドハンターと知り合えるので、専門性の高い職種・業種に焦点を当てた転職活動が可能です。
3位｜相談しながら進めたいなら「リクルートエージェント」
| サービス名 | リクルートエージェント |
| 料金 | 無料 |
| 求人数 | 公開求人：365,454件
非公開求人：274,358件 （2023年3月18日時点） |
| 得意分野 | ほぼ全業界 |
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1を誇る業界最大手の転職エージェントであり幅広い業界・職種をカバーしています。
銀行員の転職先として人気の管理・事務が約4万件、金融・保険業界は約1万件と求人数が豊富です。（2023年3月18日時点）
転職先が「まだ決めきれない」という方は、幅広い業界・職種の中から実際の求人をみながら決めていくのも良いのではないでしょうか。
公式サイト：https://www.r-agent.com/
4位｜転職活動のコンテンツが豊富な「DODA」
| サービス名 | DODA |
| 料金 | 無料 |
| 求人数 | 約100,000件
（2023年3月15日時点） |
| 得意分野 | 転職活動コンテンツ |
DODAは転職に関するさまざまサービスが充実しているサポートの手厚い転職サイトです。
キャリアアドバイザーが転職活動のスタートから内定までを専門的な知識でサポートしてくれます。
オフラインだけでなく、実際に会って対面形式でのサポートもしてくれるため、求人の紹介から面接指導といった実践的なアドバイスを受けたい人におすすめです。
5位｜コンサルへの転職なら「アクシスコンサルティング」
| サービス名 | アクシスコンサルティング |
| 料金 | 無料 |
| 求人数 | 不明
※非公開求人は全体の約77% |
| 得意分野 | コンサル業界 |
アクシスコンサルティングは、コンサル業界に特化しコンサルタントの全てのキャリアプランを熟知した転職エージェントです。
コンサル業界やIT業界の出身者などで構成されているキャリアコンサルタントの力強いバックアップを受けながら、コンサル業界への転職を進められます。
また、平均転職支援期間は3年という長さを誇っており、キャリアプランに照らし合わせながら無理に転職を勧めようとしないところが信頼できる要素です。
まとめ：30代銀行員は転職でキャリアアップが目指せる
30代の転職は大きな失敗ができないため、銀行を辞めたいと思っていても行動にまで至らない方は多数います。
しかし、ご紹介したように30代銀行員だからこそ活かせる強みやアピールポイントは
- 即戦力になる
- 社会人としての信頼度が高い
- 中間管理職のポジションを狙える
のように多くあるのです。
しっかりと情報収集をして転職活動に臨めば、失敗することなく自分の理想のキャリアアップを目指せます。
エージェントさんと相談しながら、自分のやりたいことやキャリアプランを明確にし、後悔しない転職をぜひ実現してください。
転職先に悩んだら、識学総研もご覧くださいね。
Webライター/シナリオライター。本業の営業経験を活かしながら、副業でWebライターや動画シナリオライターとしても活動中