「金融業界からの転職」に関し、アンケート調査を実施したため、その結果を今回共有させていただきます。
調査背景
転職エージェントのランキングは巷で掲載されていますが、金融業界、ひいては銀行からの転職に真に役立つのがどのエージェントなのかはわかりません。
そこで、「金融業界からの転職の際に役立つ転職エージェント」という視点から、客観的な転職エージェントのランキングづけをするために調査を実施しました。
調査概要
調査対象:金融業界出身者
- 大手メガバンク
- 信託銀行
- ネット銀行
- 第二地方銀行
- 信用組合・信用金庫
- 外資系投資銀行
- 証券会社
- 保険会社
- リース会社
- クレジットカード会社
- M&Aアドバイザリーファーム
- その他銀行系金融機関
- その他金融機関
有効回答数:n=50
調査期間:2021年12月10日(金)
調査方法:インターネット調査(CrowdWorksにて調査を実施したもの)
上記を含む29項目での調査を実施したもの。
調査結果トピックス:
- 調査結果でNo.1はマイナビ金融エージェント
- 認知度が高いのはリクルートエージェント
- 転職して後悔した人は50人中1人だけ
調査結果
今回の調査結果をまとめると以下のようになります。
認知度調査
認知度調査の結果は以下の通りです。
今回の調査からリクルート、doda、ビズリーチ、マイナビエージェント4社の認知度が高いことがわかりました。
新卒時代にも使っているリクルート、マイナビ。そして近頃Youtube広告戦略が取られているビズリーチ、dodaがよく知られていることがわかりました。
転職エージェント比較調査
転職エージェント調査結果は以下のとおりです。(9点満点)
※点数0は使用がなかったエージェント
マイナビ金融エージェントの利用者は50人中4名と少ないものの、他の転職エージェントと比較して高評価なのが見て取れます。
4名が転職エージェントに対し求めていたのは以下の4点です。
- 自分の市場価値を知りたい
- 一人だと不安なので寄り添ってもらいたい
- 面接のアドバイス
- 希望にあった求人の紹介
マイナビ金融エージェントは少なくとも上記要素が他の転職エージェントと比較すると高いといえそうです。
転職前、転職後の年収
転職前と転職後の年収を比較した結果、以下のようになりました。
セカンドキャリアのため定年退職を迎えてからの転職をした人を除いた場合、転職をしたことで4%ほど年収が上昇したことが本調査からわかりました。
転職を検討した理由
上記の質問に対し、以下のような回答が寄せられました。
- 職場の立地が悪く、通勤が苦痛だったため。また立ち仕事が多く、自席で落ち着いて仕事がしたかったため。
- 面接の際には残業代が出る、休日出勤なしという条件だったにも関わらず残業代は全く出ず休日出勤も強いられるなど会社が信用できなくなったため。
- Team のメンバーが専門性のないメンバーで構成されて居て色々教えるのが手前に思えてきた。
- 上司と先輩から集中的なパワハラを受け、心身ともに限界に来ていたからです。
顧客に美辞麗句を述べて、儲けようという会社の方針に対し、うんざりする機会が増えたからです。 - 金融業界は生活していれば何かしら需要のある市場です。そんな中一人でも多くの方の役に立ちたいと思い入社しましたが、仕事をしていくうちにもっと他の会社でも多くの人の役に立てるのではないかと思ったため
それぞれの理由を解析すると、以下のようなワードスコアが作成できました。
- 業務内容が合わない
- 人間関係
- 精神的な負担
- 理不尽な上司の存在
などが金融業界からの転職要因だと推定できます。
転職をして正解だったか?
「転職をしてよかった」との回答者は50人中49人。後悔していると回答した人は50人中1人でした。
「転職をしてよかった」と答えた人は以下のように考えているようです。
- 精神的余裕ができ、楽しく働けるようになったため
- 以前はワークライフバランスにおいて、時間的精神的にワークで大半を占められていたが、転職後はそれからは解放された。
- 時間に余裕ができた/都心のオフィスで便利/自席での落ち着いた業務ができる
- 最初に提示された条件通りの仕事内容であり、風通しが良く上司に相談しやすい環境のため。
「転職して悪かった」と答えた人は以下のとおりです。
- 転職した中小企業は所謂ブラック企業でした。
転職した人のほとんどが転職結果に満足していると回答しています。
転職エージェントに求めるもの
上記の質問で、転職エージェントに求めているものを回答してもらいました。その結果は以下の通りです。
- 希望にあった求人を紹介してほしい
- 転職の進め方を教えてほしい
- 転職の進め方を教えてほしい
上記の情報を転職エージェントを利用する人は求めているとわかりました。
本調査のクレジットについて
本調査の中身を引用する際は、「参照:金融機関からの転職に関するアンケート調査(https://www.bankers-hack.com)」とし、当メディアへの発リンクをご用意ください。
元バンカーのECオタクです。現在は中国OEMなどで生計を立てています。一企業の経営者です。